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みなさまこんにちは、ライターのなかむ〜です。
今月でつる暮らしのお便りも3回目を迎えました。記事を描かせていただくようになって、毎回どんな方と出会えるのか緊張のドキドキと楽しみなワクワクが入り乱れて、それはもう遠足の前日状態です。
今月もよろしくお願いします。
先月までの記事はこちらからお読みいただけます。
都留での暮らしを自分流で楽しむ方々の記事を読んでいただくことで、皆さんが都留というまちの魅力を再発見して、いつもより少しでも楽しくワクワクした気持ちで暮らしていただくお手伝いが出来たら嬉しいです。
さて、今回の話し手は【新生つる和服リフォーム展実行委員長】をされている山田春美さんです。今月6月1日〜8日、ミュージアム都留にて【新生つる和服リフォーム展 2025】が開催されました。
その初日には、会員の皆さんがそれぞれにリフォームされた和服を身にまとい、とても素敵なファッションショーで開幕。
なかむ〜も上谷交流センター館長の岡部館長と行って参りましたので、そちらの内容も後ほどご紹介させてください♪
新生つる和服リフォームの会に入ったきっかけ


「昔から手芸とか手作業が大好きだったんです」にこやかな笑顔でそう話す山田さんは、20歳の頃に近所の方のご自宅で洋裁を教えてもらっていたそうです。
しかしその後は就職や結婚でなかなか時間が取れず、しばらく洋裁から遠ざかっていたとのこと。
「またやりたい!」という気持ちが芽生えはじめた頃。
偶然、後に記述する会の発起人である遠藤先生のお仲間から、声をかけられたことが、【新生つる和服リフォームの会】に関わるきっかけになったといいます。
遠藤先生とは知る人ぞ知る【新生つる和服リフォームの会】の発起者です。
この会は遠藤先生が70歳の時に立ち上げ、15年経った時、そのバトンを山田さんが引き継ぎました。
その技術の高さに「もっと人を集めてやったほうがいいんじゃないか」という声も上がり、やがて教室は拡大していきました。
現在の会員数は30名前後で、生徒さんの多くは定年退職を機にはじめられた方が中心で、メンバーの中には、ご病気や様々なご事情を抱える方もおりますが、「だからこそ、絆が深まっていくのかもしれませんね」と穏やかにお話なさる山田さん。
どんな状況も前向きに捉えられる山田さんの姿勢は、言葉の端々から伝わってきます。
この会の皆さんは山田先生への尊敬の気持ち、そして大好きな洋裁への想い。そんな”好き”や”信頼”を通して、優しくあたたかい絆で結ばれているのかもしれませんね。
ファッションショーで見せてくれた笑顔からも、その絆の確かさが感じられました。
新生つる和服リフォームの会の活動内容


生徒さんは都留市内だけにとどまらず、南アルプスや市川大門、相模湖から通ってくる方もいるそうです。
「輪がだんだんと広がって嬉しいですね」と山田さん。
2、3年前から上野原にも教室が立ち上がり、現在では5つのグループに分かれて活動しているとのこと。
普段の教室では、それぞれが1年に1回のファッションショーや展示会に向けて、自分のペースで作品作りを進めています。
ファッションショーをするようになったきっかけは、「せっかく作ったなら誰かに見てもらいたいよね?」というある生徒さんの一言だったそう。
この会が明るく楽しい雰囲気なのは、会の皆さん一人ひとりが”楽しいこと”を常に考え、それを自由に形にしているからこそ生まれているものなのだと感じました。
そして何よりも印象的だったのは、実行委員長の山田さんご自身がいちばん楽しんでいるということ。ファッションショーでのその笑顔は、皆さんの笑顔と呼応するようにキラキラと輝いていました。
誰もが楽しんで手と心を動かす。
そうした想いが、やさしく紡がれていって———
この会は22年という長く温かな歴史を、ひと針ずつ織り上げているのかもしれません。
新生つる和服リフォーム展への想い


冒頭でご紹介した【新生つる和服リフォーム展 2025】が6月1日〜8日にミュージアム都留にて開催されました。初日のファッションショーに始まり、3日〜6日にはリフォーム講座も行われ、全日程の来場者数は延べ560人!
これぞ、都留の”隠れホットスポット”です。
都留市内にとどまらず、市外からも多くの方が訪れたこの展示会。お客様の【新生つる和服リフォーム展】への関心の高さが、感じられます。
今年のテーマは【浴衣地でサマードレス】。
山田さんの笑顔溢れる司会進行のもと、少し照れながらもキラキラと輝く会員の皆さんが次々と登場しました。
私の隣の席には、発起人である遠藤先生のお姿も。
モデルとなった会員の皆さんが、作品を着て遠藤先生のもとへと立ち寄る姿に、あたたかい絆が見えた気がしました。
1年に1度、全会員さんが顔をそろえるこのファッションショー。
作品が出来上がった喜び、仲間と会える喜び、そして、見ていただける喜び———
会場はその笑顔で満ちあふれていました。
〜都留の空 笑顔と糸が ほどけあう〜
(なかむ〜心の俳句より)
見ているお客様まで自然と笑顔になる、そんな優しくてあたたかい空間がこんなにも身近にあるなんて。
この記事をご覧になって、少しでも気になった方は、ぜひ来年の【新生つる和服リフォーム展】のファッションショーへと足を伸ばして見てくださいね。
上谷交流センターとの出会い、そしてこれから


「上谷交流センターさんが貸してくれるらしいよ」
そんな声をきっかけに、山田さんたちが初めて上谷交流センターを訪れたのは、生徒さんの人数が増え、型紙を広げられる広めの教室を探していた頃のこと。
すぐに問い合わせてみると、2つ返事で教室の使用が決まり、他の教室のメンバーも同様に会場を探していたことから、自然と上谷交流センターに集結する形となりました。
今でも上谷交流センターの教室が続いているのは、なんといっても居心地の良さ。
夏は涼しく、冬は暖かく、ここでみんなに会うと「また頑張ろう」と自然に思えるのだと、山田さんは嬉しそうに話してくれました。
そんな上谷交流センターでの活動は、昨年11月、初開催された上谷交流センター文化祭への参加という新たな展開もありました。
展示とファッションショーの両方で出演し、大正琴や朗読会など他の講座の方とのコラボも実現。盛りだくさんの内容に会員の皆さんも「また今年もやるかしら?」と今からやる気に満ち溢れているそうです。
さらに上谷交流センター館長の岡部館長からはこんな素敵な提案も。
「お八朔まつりの大名行列のあとを、都留文化大学の学生さんや一般の方に参加してもらって、リフォームした着物や洋服で歩いてもらうのはどうですか?」
そんなふうに、地域や世代を超えて広がる”和”の輪が、これからさらにふくらんでいきそうです。
山田さんの素晴らしいところは、夢を”夢”として話さないところ。「やりたいこと」は、すでに”次の計画”として、明確なビジョンで語られていました。その未来への眼差しに私の胸は踊りっぱなしでした。
終わりに


インタビューの途中、山田さんはさらりと「習い事は最高9個していたのよ」と。
当時は、お仕事をしながらの毎日だったそうで、その探究心と行動力に驚かされました。
学ぶことを惜しまない姿勢と、手を動かす日々。
山田さんの暮らしはバイタリティに溢れています。
【新生つる和服リフォームの会】、それは山田さんにとって”好き”をも超えて、日常を豊かに彩る大切な居場所なのかもしれません。
ちなみにメンバーの平均年齢はなんと73歳!!!
「笑っちゃうでしょ〜」と山田さん。
ファッションショーでの皆さんは、年齢を感じさせず、キラキラ輝いていて、
思わず「可愛いいーーーっっっ」と叫ばずにはいられないほどでした。
好きなことに夢中になって、年齢を忘れるくらいキラキラと輝く姿、そんな人生の先輩たちの笑顔は、私の目標にもなりました。
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