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「移住のお金の問題高齢者移住の孤独を解決するには」
仕事のリタイアとともに移住する高齢者が増えています。
都会から田舎へ移住して、穏やかでゆったりした暮らしを楽しみたいと考える高齢者も多いようです。
しかし、移住したいと思っている高齢者のなかには、移住してこれまでの暮らしの水準が下がるのが怖い、暮らしの水準が下がったら周りの人にどう思われるだろう…と悩んでしまう人もいると思います。移住にはお金がかかるもの、自分には難しいものだと考えてしまう人もいるのではないでしょうか。
今回取材するのは首都圏から山梨県都留市に移住してきた大沢さん(61歳)。
大沢さんは「住みたい場所に住む」ということを一番に考えて山梨県に引っ越してきました。
お金や体裁のことは気にせず、見栄を張らない暮らしで毎日を楽しく過ごしています。
こちらのインタビュー記事では、山梨県都留市に移住してきた大沢さん(61歳)の移住体験を、移住のきっかけ、移住先での暮らしの楽しさ、高齢者ならではの孤独を緩和する方法と3回にわたってお届けします。
(2回目はこちら)
大沢さんプロフィール
横浜から山梨県都留市に移住。埼玉、東京、神奈川を転々としていた。
もともと貧乏旅行が好きで、格安のツアー旅行などを通して、年金生活をする高齢者と出会う。そこで老後の生活、移住についての知識を得た。
現在は山梨県都留市にあるサービス付き高齢者向け住宅「ゆいま〜る都留」を利用。
【ゆいま〜る都留】
山梨県都留市にあるサービス付き高齢者向け住宅。
旧雇用促進住宅をエレベーター付きのバリアフリー環境にリノベーション。敷地内には小規模多機能型居宅介護があり健康面でも安心。建築コストを抑えたため格安の家賃を実現している。食堂もあり、おいしい食事とともに地元の方たちとの交流も楽しめる。
【都留市の写真】
山梨県都留市は自然豊かなまち。水が綺麗なことでも有名です。
穏やかな風土が気に入られて、首都圏から移住者がやってくるまちでもあります。
「移住の悩み。高齢者で移住したシニア世代の抱える孤独と悩み」
前回は、移住したあとの暮らし方、地域の人との関わり方についてうかがいました。
毎日がとても楽しそうなのが伝わってきます。移住したあと困ったことなどはなかったのでしょうか?
【大沢さん】
楽しいことは事実ですが、悩みはあります。
私は移住してから2年半ぐらい経つのですが、移住したばかりの頃に仲良くしてくださったみなさんが出ていってしまったので、友人がいなくなってしまった寂しさを感じています。
コロナ禍になって、今ゆいま〜る都留に住んでいるみなさんたちとも、なかなか会えなくなってしまったんです。
一緒に住んでいるみなさんが、どんな人なのかわからない状況になってしまい、余計に孤独を感じますね。
移住者同士のつながりが薄くなってしまうのは寂しいですね。
孤独って大変な問題なんですけど、一人きりで悩んでいることが多いから、みなさん抱え込んでしまうことが多いと思うんです。
内向きな考えになると、自分の悩みが小さな悩みだと思って、人に話せなくなって、余計、孤独になる、そんな負のループを高齢者で移住した人の多くは経験したことがあるんじゃないかなと思います。
でも孤独に悩むことって珍しくないし、私だって普段は楽しく暮らしていても、孤独感に苛まれることっていくらでもあります。
だから同じ悩みを抱えている人には、一人っきりにならないで、誰かを頼ってほしいなとも思いますし、
私自身も自分が落ち込みすぎないように、人を頼らなくちゃいけないなと考えてます。
移住を考えている人が、移住したらうまくいかないかも、孤独になりそうって不安になる傾向もありそうですね。
そうですね。
コロナの流行以外にも、孤独を感じる原因はあるのでしょうか?
怪我や病気は孤独感を強めると思います。
昨日まですごく元気に挨拶してくれた人も、転んでしまって怪我をして、体が思うように動かなくなったりすると、性格が急に変わってしまうこともあるんです。
私もすごく気持ちがわかるんですけど、今までできたことができなくなると、情けなくなりますし、恥ずかしくなるんです。
だから人と会うのも嫌になったり、楽しくおしゃべりしている人を見ると寂しくなったりします。
老いていくことって未知の世界に足を踏み入れることだと思います。
身体的なことばかり考えてしまうと、考え方が内向きになっていき、生きる気力が削がれてしまいます。
だから高齢者同士で、悩みを分かち合えるようになれたらいいのになと考えることは多いですね。
「高齢者移住、シニア世代の信頼関係。自分の気持ちを表現することの大切さ」
高齢者で移住したシニア世代のみなさんが悩みを抱えている状況にあることが伝わってきました。大沢さんが実際に体験した悩みや大変だったことはありますか?
高齢者で移住してきて、人と信頼関係を築くことの難しさを感じますね。
信頼関係を作るのは移住者であろうとなかろうと、どんな環境においてもむずかしいとは思うのですが、私は特に移住して、人と深く関わるようになってより一層人との関係を作る難しさを感じました。
同じ高齢者の移住者の方の中には、仲良くしていた方とうまくいかなくなってつながりを作ることにこりちゃった人もいます。
私も辛い思いをしたことがあります。
以前一緒に住んでいた方と、意見が違うことで話し合う必要がたくさんあったりして、最初は大変だなって思うこともありました
けれどその人がそうやって自分がやってほしくないこと、やって欲しいと思ってること、そういう自分の気持ちをきちんと曝け出してくれたからおかげで、その人の人となりを理解することができました。
おかげで引っ越した今ではとても仲が良いんです。
その人と関わったことで思ったのは、自分の気持ちをちゃんと表現することの大切さと、その表現してくれたことに真摯に向き合う大切さです。
本当の信頼って手抜きじゃ作れなくて、ちゃんと向き合って、傷ついて、瘡蓋が取れて、そこでやっと出来上がるものなんだと思います。
「高齢者移住のススメ。二拠点生活やお試し移住でシニア世代の不安を取り除く」
大沢さんが話してくださったように、高齢者には高齢者なりの孤独感や不安があると思います。そういうネガティブな考えが移住を踏みとどまらせていることも多いかもしれないと思います。大沢さんはどうやって不安を乗り越えたのでしょうか?
最初から持ち家にするのは大変だと思います。
私が賃貸がいいなと思ったように、移住先で孤独になるんじゃないか、ひとりぼっちになるんじゃないかと不安な方にはぜひ二拠点生活や、数日単位で移住先に滞在できるお試し居住を試してみてほしいです。
何事も最初から全部やりきらなくていいんです。
小さいことから始めて、だんだんと大きくできていければ良いと思います。
けれど大切にしてほしいのは、腰をすえることです。
矛盾するようですが、旅行感覚ではいつまで経ってもその土地のことがわからないし、自分の移住したあとのイメージも具体的になりませんから。
私もすごく不安なことがたくさんありました。
だから移住セミナーにいって勉強をしたり、お試し居住で移住先にやってきたりと色々なものに参加してきました。
そうした小さな取り組みのおかげで、不安を少しだけなくすことができて、晴れて自分にあった場所に移住することができたように思います。
だから閉じこもらずに、まずは簡単なことからやってみるのがいいんじゃないかなと私は思っています。
「高齢者移住で悩むシニア世代の不安を取り除きたい。大沢さんの夢」
高齢者で移住したシニア世代のみなさんの悩みがどんなものかが少しだけわかりました。大沢さんも悩んでいる一人として、今後はどのようにして悩みと向き合っていかれるのでしょうか?
世界の高齢者はみんな悩んでいると思うんです。
その人たちがつながって一緒に悩みを共有できる空間を作りたい、と密かに夢を抱いています。
私もたくさん悩んできましたし、まだまだこれからも悩みが増えると思います。
今以上に体は動かなくなると思いますし、誰かの手を今以上に借りていかないといけないようになると思います
その時期が来たときに、悩んだり、寂しくなったり、孤独を感じても、そういう悩みを笑いながら語り合える仲間を作りたいですし、仲間の輪が少しでも大きく広がって、一人で悩む人が少なくなったらいいなと思います。
高齢者移住、シニア世代ならではの悩みを、誰もが一人で抱え込まないようにできる環境を作りたいと話してくださった大沢さん。
移住することへの不安や悩みは誰もが持っているもの。移住を経験した方々も同じ不安を抱えていることがわかりました。
孤独になる理由について、「自分が人よりできないことが多いことで、情けなくなって人前に出られないと思うことは多いです」とご自身の経験を大沢さんは話してくれました。
人よりお金がない、人より不便な生活をしている……他の人と比較してしまうことが、自分を追い込んでしまう原因になるのかもしれません。
移住先で快適に暮らしているかたのなかには、大沢さんのように限られた資金のなかで楽しく暮らしている人も多くいます。
取材を通して、見栄や体裁を気にしなくても楽しく暮らしている先輩がいることも、山梨県都留市が移住先として人気がある理由の一つなのだろうと感じました。
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