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みなさま、こんにちは。
夜の冷え込みに、お鍋が恋しくなってきた今日この頃。
今月に入ってすでに2回お鍋をしたライターのなかむ〜です。
(ちなみに今ハマっているのは“ゆず塩鍋”。みなさんは何鍋派ですか?) 部屋もハロウィン仕様に模様替えして、子どもと廃材アートに夢中。
芸術の秋の夜長を楽しんでいます。
先日、田原交流センターnicotで初めてのオクトーバーフェストが開催されました。
芝生の上では音楽が流れ、子どもたちはかき氷を頬張ったり、
都留の浅田農園さんで採れたホクホクのさつまいもを味わったり。
大人はお酒片手にのんびりと──そんな光景がなんともやさしくて。
「まちと人が一緒に季節を楽しめるっていいなぁ」としみじみ感じました。
そんな秋の心地よさに包まれながら、今月も素敵な方々のお話をお届けしたいと思います。
それぞれのストーリー
今回お話を伺ったのは、大正琴サークル【アイリス】のみなさんです。
大正琴サークル【アイリス】は、もともと同じ先生のもとで学んでいた方々が、
「もう一度みんなで弾きたいね」と集まり、自然に生まれたグループです。
大月市の安藤さんは、地域の発表会で大正琴の音色に惹かれ、教室を探して参加したそうです。
市内から通う野武さんは「仕事がひと段落した頃に誘われて。練習して少しずつできるようになるのが嬉しいです」と話します。
富士吉田市から通う渡辺さんは、当時の先生に声をかけてもらったのがきっかけでした。
「最初は物悲しい音に感じていたけれど、弾けるようになると楽しくなって。今では練習が楽しみです」と笑顔を見せます。
退職を機に始めた幡野さんは「音楽音痴なんです」と笑いながら、「歌は歌えないけれど、大正琴を始めてから家に音楽がある暮らしがすごくいいなと思います」と話してくれました。
グループではアルト、ソプラノ、バスの3パートで構成されており、「音がぴたっと合った瞬間が気持ちよくてやりがいを感じます」と小林さん。
中村さんも「みんなで音が合うと本当に楽しいです」と笑顔を見せます。
グループ最年長の田中さんは「姑が琴を弾いていたからお年寄りになったらやろうと思って、自分も60歳になった時にやってみたの」と笑って話します。
武内さんは「友人に誘われて見学に行ったら、その音色に惹かれて。みんなで奏でる音が魅力です」と話します。
始めた理由も出会いのきっかけもさまざま。けれど今では、音を合わせる時間が何よりの楽しみになっているようです。
音楽を通して生まれたつながりは、今では地域の行事や発表会にも広がっています。
次は、そんな【アイリス】の活動の様子を少しのぞいてみましょう♪
笑い声と音色が響く、上谷交流センター
【アイリス】を立ち上げて2年あまり。現在9名のメンバーが月2回、上谷交流センターに集まり、指導者のいない中でも和気あいあいと練習を重ねています。
練習は1時間ほど。そのあとはお茶を囲みながらおしゃべりを楽しみ、最後にもう一度復習するのがいつもの流れです。
「お茶の時間が長くなっちゃうこともありますが、それもまた楽しみのひとつです」と皆さん笑顔で話してくれました。
上谷交流センターの職員さんも毎回あたたかく迎えてくれるそうで、「夏は涼しく、冬は暖かく、居心地が良いので続けやすいんです」とのこと。
その穏やかな空間のなかで、音を合わせる喜びがゆっくりと育まれています。
レパートリーはなんと約50曲!!!フォークソングや演歌、ポップス、童謡、そしてクラシックまで、ジャンルはさまざまです。
「大正琴でクラシックを弾いたときは衝撃でした!」と驚きを語る声も。
練習曲はそれぞれが好きな曲を持ち寄って決めるスタイル。発表会では、聴いてくれる方の年齢層や会場の雰囲気に合わせて曲を選ぶのだそうです。
9月には、田野倉地区の敬老会での演奏にも参加。アピオでの初めてとなる大舞台は、メンバーにとっても大きな一歩になりました。
音色にのせて、これからも笑顔を届けたい
これまでにも地域の介護施設や※いーばしょに出演し、聴く方々の世代に合わせた選曲で大変喜ばれたという【アイリス】の皆さん。
現在は中島みゆきさんの「地上の星」に挑戦中で、「難しいけれど、弾けるようになると嬉しい」と笑顔で話していました。
今後は、年に3回ほど外での発表会に参加することを目標にしているそうです。
とはいえ、「あまりガツガツ予定を詰めすぎると楽しくなくなっちゃうから、無理のないペースで」との声も。
何より大切にしているのは、音を通じた仲間との交流。
「みんなで集まっておしゃべりして、笑って、音を合わせて。それが張り合いになるんです」と話す姿からは、音楽を“続ける喜び”が静かに伝わってきました。
※「いーばしょ」は、地域の方や団体が主体となり運営している、高齢者などが身近な場所で気軽に立ち寄ることのできる通いの場です。市内には、48カ所(令和7年8月現在)の「いーばしょ」があるそうです。詳しくはこちらをご覧ください。
https://www.city.tsuru.yamanashi.jp/soshiki/choujukaigo/koreifukushi_hokatsu_t/1_5/10586.html
終わりに
最初に皆さんからお聞きした琴の魅力のひとつが、「みんなで奏でる音」でした。
その“ひとつの音”を感じるために、皆さんは日々の暮らしの中でも練習を重ねているそうです。
取材の際に見せていただいた写真には、お揃いの衣装にメンバー手作りのアクセサリーを身につけた皆さんの姿がありました。どの方も本当に輝いていて、音楽を楽しむ気持ちがまっすぐに伝わってきました。
【アイリス】という名前には、「希望」「吉報」「信じる心」という花言葉があります。
ギリシャ神話に登場する女神イリスは、虹の橋を渡って人々にメッセージを届ける存在だそうです。
都留のまちに優しい大正琴の音色を届ける【アイリス】の皆さんは、まさに“虹の使者”のよう。
今日もその調べが、誰かの心にそっと届いているのだろうと感じました。
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この記事を書いた人


子どもの保育園入園をきっかけに、家族とともに都留へ引越してきて2年目になりました。気づけばすっかり都留の魅力に惹き込まれています。人の温かさや緑豊かな景色に癒されながら、この街で出会う方々とのご縁を大切に、インタビューを通して物語を紡いでいけたらと思っています。