「田んぼが待ってたみたいな感じですね（笑）」

インタビューに答えながら、柔らかい笑顔でそう話してくれた寺岡さん。

自作のお米を使ったお弁当の販売や、レンタル制の田んぼの管理などなど、アクティブに活躍している方です。

そんな寺岡さんに、移住を決めたきっかけ、山梨県の都留市（つるし）に移住して感じた印象などを聞かせていただきました。

【寺岡さん】

「移住自体を考え始めたきっかけは、東日本大震災です。その後に都留の自然学校にいって、移住先として都留を考え始めました。」

「震災が会った時に、もう東京を出ようかなと考え始めたんです。そのすぐ後に都留市に自然学校があるのを知って、1ヶ月に1度、1年間通いました。」

「通っているうちに東京と都留市の距離感が自分の中で近くなっていって、月1の講座で終わらせるのではなくここに住もうかなと思っていったんです。何人か知り合いもできていったので、もう『来ちゃいなよ』みたいなノリで来ました（笑）」

「自然学校では、お米づくりとか畑とか循環する暮らしを学んでいたんですよね。その頃から自分の食べる主食のお米を作りたいと思っていたんです」

「それで移住してきて『田んぼやりたいんだけど』って周りに言っていたら人を通じてこの田んぼに出会ったんですよ。素人の私にでもポンと貸してくれて。ススっと道が作られているような感じで、田んぼが待ってくれていたみたいな感じですね（笑）」

「自然も多く人も優しいという印象です」

「私は東京生まれ東京育ちで、あまり緑のないところで育ったので日々の生活の中で山の稜線を見て暮らしたいという憧れがありました都留は自然が豊かで山との距離感が心地よいですよね」

「移住してから地元の人と触れって、地元の人がオープンな感じで、優しい人が多い印象です。あと、キレイな水が豊富なので田んぼをやるには最適な場所です」

「移住というと、八ヶ岳とか北杜を思いついたんですけど、そちらの方まで言ってしまうと実家（東京）が遠くなってしまって完全に家族と離れてしまうというのがあって」

「都留は日帰りで気軽に行き来できる距離が心地よいですよね」

「お弁当販売と、オーナー制のレンタル田んぼの管理です。」

「１年目で自分のお米を作りました。２年目からオーナー制の田んぼ※を始めたんです」

（※編集部注：レンタルで貸し出す田んぼ）

「東京から朝早くから草取りに来る人たちに対して、朝お弁当作るの大変だろうから、うちにお米もあるしワンコインでお弁当を作るよってことでお弁当づくりを始めたんです。

それをみんながすごく喜んでくれて。今日こんなお弁当を作りましたっていうのを自分のSNSにアップしていたらその投稿を見た人が『今度イベントあるので出店しませんか？』とか『今度大きな行事があるから３０人分お弁当作ってくれない？』とか話をいただけるようになったんです」

「それで「お弁当屋さんいいんじゃないかなと思って、今はお弁当屋さんをやっています」

「あとはオーナー制の田んぼというのも仕事の１つになっていると思います」

「自分が移住前に都留に１年間通ったときに田んぼが楽しかった体験を今度は逆に自分が都留にいることで田んぼで東京から人を受け入れるオーナー制は面白いかもと思ってやってみたらすごく喜んでくれて。一応管理費としていくらか頂いているので、それも仕事になるのかなぁと」

「常に謙虚な気持ちで周りの人とお付き合いしていくことが、大切なことだなと感じます」

「米作りには、土地ごととかその人のやり方があるんですよね。私も学校で学んだことや本やネットで調べたりしたやり方があるんですが、周りのおじちゃんたちは自分たちがやってきた色々なやり方を教えてくださるんですよ。『もうちょっと水入れたほうがいいよ』とか、『除草剤まいたほうがいいよ』とか」

「やっぱり周りの人から教わることがすごく多いと感じますね」

取材を終えて

今回はお米づくりとお弁当販売で活躍中の寺岡さんのインタビューをご紹介しました。

東京に日帰りできるけれど、のどかな地方ならではの自然や農業を楽しむことができる。都留市の魅力を存分に楽しんでいる姿に、編集部もエネルギーを貰った気持ちです。

山梨県都留市では移住者を積極的にお待ちしていますので、気になった方はお気軽に資料請求してみてくださいね。