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みなさま、こんにちは。
今年は初めて、都留で三が日を過ごしたライターのなかむ〜です。
年末年始らしい予定は特にありませんでしたが、二日に降った初雪で、子どもと雪遊びをしました。
朝ごはんを食べる前に外へ飛び出していく子どもに、「お腹空いたから、そろそろ帰ろうよ〜」と声をかけながら、気づけば私も一緒になって雪あそび。
冷たい雪に笑い声が混じる、そんな何気ない時間が心に残っています。
新しい年が始まっても、変わらず続いているものに触れると、日常の尊さを改めて感じます。
上谷交流センターの一室にも、そんな“続いてきた時間”が静かに流れていました。
教室から、集いの場へ


この日集まっていたのは「折り都留教室」の皆さんです。
机を囲み、折り紙を折りながら、自然と会話が生まれています。
話を聞いている間も、皆さんの手は止まることなく、
静かに、確かに、紙を折り続けていました。
折り都留教室は、もともと折り紙協会の資格を持つ講師のもとで学ぶ教室として始まりました。
講師は折り方を研究し、折図を作成して資料として配ってくれていたそうです。
「見せてもらうことはできるけれど、私たちが勝手にコピーして渡すことはできないんです」
そう話しながら、皆さんは今も大切にファイルに残している資料を見せてくれました。
最初のきっかけは、都留市中央公民館の学級として広報で募集された折り紙教室。
当時は40人近くが集まるほどの人気だったといいます。
その後、形を変えて続いた教室には、折り紙好きの約27人が集まり、長い時間をともに過ごしてきました。
やがて講師が東京へ戻ることになり、「教える」「教わる」という関係は自然と終わりを迎えます。
それでも教室はなくならず、折り紙が好きな人たちが集う場として残りました。
折り続ける手が覚えていること


「最初は椿から折り始めたと思います」
そう話す小浦さんは、教室が始まった頃からまとめ続けてきたノートを見せてくれました。
その数は、すでに22冊にもなっています。
「目は見えにくくなってきましたけれど、こうして手は動き続けるんです」
そう言って、小浦さんは手元を見ることなく折り紙を折り続けます。
東京へ行く電車の中や、病院の待合室でも、7.5センチ角の小さな折り紙を持ち歩いているそうです。
現在は、くす玉を10個作るために、150個ほどのパーツを折っているとのこと。
「テレビを見ながらでも折れちゃいます。目が見えなくても、365日折っています」
その言葉通り、手は止まりません。
折れなくても、ここにいる


「私、折り紙ができないんです」
そう話すのは山本さん。
「みんなに聞きながらやっているけれど、なかなか折れなくて。
この教室の中では、私が一番新人なんです」と笑います。
すると周りから
「そんなことないよ」
「すごく上手になったよね」
と、自然に声がかかります。
「子どもの頃は、折り紙も新聞も少なかったから、折り紙を折る経験は少なかったのですが、皆さん、本当に優しい方ばかりです」
折れるかどうかは、ここでは大きな問題ではありません。
紙一枚から生まれる楽しさ


花田さんと小浦さんは姉妹です。
「一枚の紙から、いろいろなものが形になるところが好きなんです」
と話します。
昔も今も、折り紙を折る楽しさは変わらないといいます。
小杉さんは、もともと娘さんが折り紙教室に通っていたそうです。
出産を機に通えなくなり、「じゃあ私が代わりに」と参加するようになりました。
「折り紙は紙だけで何でもできます。のりもハサミもいらないし、お金もかからない。何より、仲間と一緒に、おしゃべりしながらできるのが一番ですね」
折り紙がつないできた時間


野口さんは、ファイルから一枚の写真を取り出します。
2015年、東京のおりがみ会館を訪れたときの写真です。
「まだ青山劇場があった頃だよね」
懐かしそうに話しながら、携帯電話に残されたたくさんの折り紙作品の写真も見せてくれました。
「電車で席を譲ってくれた外国の方に、カバンに忍ばせておいた鶴を渡したこともあるんです。すごく喜んでくれるんですよ」
野口さんは、一枚で完結する作品よりも、くす玉のように、パーツを組み合わせて作る作品が好きだといいます。
最後に
これまでには、仲間の中で亡くなった方もいました。
それでも「楽しみながら、お話ししながらやりましょうね」と、集まり続けてきた折り都留教室の皆さん。
現在は体調を崩してお休みしている方もいますが、「一月からまた来てくれるんです」と、皆さん嬉しそうに話します。
今は6人で活動しています。
「折っても、折らなくてもいいの。みんなの顔を見に来るだけでいいんです」
インタビュー中も、皆さんは私の声に耳を傾けながら、手だけは静かに、確かに、折り紙を折り続けていました。
折り都留教室には、決まった先生はいません。
けれど、20年という時間と、折り紙を折り続けてきた手の記憶が、人と人とをやさしくつないでいます。
今年もまた、折り紙とともに、変わらない時間がここに流れていきます。
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この記事を書いた人


子どもの保育園入園をきっかけに、家族とともに都留へ引越してきて2年目になりました。気づけばすっかり都留の魅力に惹き込まれています。人の温かさや緑豊かな景色に癒されながら、この街で出会う方々とのご縁を大切に、インタビューを通して物語を紡いでいけたらと思っています。














