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「ハーブってどうですか?と聞かれたら『人生が変わります』と言っています」
と移住して出会ったハーブについて想いを語ってくれた前田真由美さん。
前田さんは2014年にご家族と一緒に甲府市から都留市(つるし)に移住しました。住み始めて最初の頃は専業主婦をされていましたが、現在はハーブティーやお菓子などの提供をしていて山梨県を中心に活動されています。
今回は前田さんに
・都留市に移住したきっかけ
・移住した当初の悩みと乗り越えられた理由
・移住してから始めた仕事と将来の目標
について伺いました。移住後の不安をどう払拭したのか参考になるかもしれませんので是非ご覧ください。
【編集部】
本日はどうぞよろしくお願いします。
早速ですが、どうして甲府から都留に移住されたんですか?
【前田さん】
主人が都留市出身で、地元に戻りたいと言ったことがきっかけですね。
もともと主人は甲府の税理士事務所で正社員として働いていたんですが、独立をしたいと言いまして。
そこで、開業するために土地を探しました。最初は甲府で探していたのですが、途中で都留に帰りたいという話をされたんです。
結局、都留で探したところ、母親の名義で所有していた土地があったので、そこで家を建てることにしました。
これまで主人は「都留に戻るつもりはない」と話していたのに、急に戻りたいと話を切り出されたので本当に驚きましたね。
【編集部】
ご主人が都留市出身の方だったんですね。地元に戻りたくなったのは何かしらの理由があったんですかね。
移住の話をご主人に打ち明けられた時、前田さんはどのように感じていましたか?
【前田さん】
主人がどうしても帰りたい、そして独立したいということだったので、移住してもなんとか上手く生活するしかないと思っていましたね。ただ、子供をちゃんと育てたいという想いがあったので、私は仕事をしないということを条件で移住することにしました。
住み始めてからは貯金を崩す生活でしたね。主人が、「独立しても仕事が軌道に乗るまでには時間がかかる」と話していましたし。
といっても生活費のためにお金が必要でしたので、主人がアルバイトを頑張ってくれました。
基本的にバイトに時間を費やしていて、週に1回程度税理士として挨拶回りをしたり、様々な相談会に参加したりして、お客さんの獲得をしていました。
ありがたいことにお客さんが少しずつ増えてくれたことで、今では税理士の仕事のみで生活できています。
【編集部】
ご主人のお仕事が上手くいったのは何よりもよかったですね。お金の心配がなくなるのは生活するうえでとても大きいことだなと思います。
前田さんご自身は移住した当初、生活面で不安はありませんでしたか?
(Facebookより引用)
【前田さん】
私自身が価値観が独特な人間でしたので、なじめるかどうかわからず不安でした。買い物や子育てなど自分なりのこだわりが強く、人口があまり多くない都留市では、同じ価値観の人はあまりいないんじゃないかと。
住む前に覚悟はしていたんですが、実際住んでから半年ぐらいは苦しかったですね。保護者のコミュニティでもうまく馴染めず、話の合う人もほとんどいませんでした。
甲府に戻りたいと思ったことも何度かありましたね。
【編集部】
価値観が合わないとなかなかコミュニティに入るのは難しいですよね。馴染めずに孤立した感覚になってしまいますし。
しかしながら、現在はいろいろな人との関わりがあるように感じます。前田さんはどうやって都留に馴染むことができたんですか?
(Facebookより引用)
【前田さん】
少しずつ人との繋がりが増えていったことですかね。
保護者の方の中にも価値観の合う人はいましたし、私の考えを理解してくれる人もいました。ありがたいことに子育てのコミュニティが私にもできました。
また、ハーブに出会ったことで富士吉田に遊びに行くことが増え、都留市外でもコミュニティを作っていたんですね。その時に知り合った都留の人と強く関わるようになったことでまた別のコミュニティができて、マルシェに参加してハーブやクッキーを提供するようにもなりました。
移住してから5年経ったある時に、都留の人たちと話している私を見た友達から「5年ってすごいね」って言われて、思わずはっとしたんです。「私にもコミュニティができている」って。
子供を介しての繋がりやイベントなどで知り合いが増えていって都留市に馴染むことができました。
【編集部】
小さな繋がりの積み重なりが大きなコミュニティになったんですね。
都留市に住んでいて良かったことはありますか?
【前田さん】
コンパクトな街だからこそ、繋がりを広げられるところがいいなと思っています。
マルシェや都留市主催のイベントなどに参加することで、人づてにどんどん人との関係が増えていると感じますね。
また、都留の人ってお互いのことをあまり知らなくても、繋がりを持てるんですよね。
以前、都留のマルシェで関わった友達がテレビ局の取材を受けていたんですね。たまたま私もその場にいたんですが、インタビュアーから「どのような関係ですか?」って聞かれたらその友達は「友達」って返したんですけど、「何をしている人なの?」って聞かれたら「知らない」って答えたんです。
インタビュアーの方も「知らないのに友達なの?」と驚いた表情をしていましたね。確かにそう思われてもおかしくないですが、知らなくても仲良くなれるんです。
なので、相手の仕事や収入がわからなくても、同じマルシェに参加するというきっかけ1つで友好関係を持てるのは都留特有の面白いところだと感じています。
【編集部】
たしかに素性はあまり知らないけど、仲良くなるというのは面白い関係性ですね!
自分もインタビュアーの方と同じ気持ちになりました(笑)
前田さんは現在ハーブやクッキーの仕事をされています。もともと趣味でされていたんですか?
【前田さん】
お菓子作りはもともと好きでしたが、ハーブは移住してから出会いました。
都留市主催の女性が市政に参画できるように力をつける目的で開講された「きらめき女性塾」に1年通っていたことがありまして。その中でハーブの講座があり、都留市に名前が似ているハーブ「トゥルシー」を市の名産品にしようとしている活動を知ったんです。
トゥルシーを知ったことがきっかけで興味を持ち、インストラクターの方に出会うなどしてハーブの知識を深めていきました。
それから趣味になり、知り合いにハーブティーやハーブソルト、クッキーを振舞うようになりましたね。
また、繋がりが広がったことで、友人のカフェを借りてハーブソルトの教室も行いました。教室についても仕事という意識はなく、面白いし楽しいからという理由で開いていましたね。
【編集部】
都留に移住してからハーブを始められたんですね。
ハーブが仕事になったきっかけは何ですか?
【前田さん】
ハーブティーやクッキーを振舞ったり、ハーブソルトを配ったりしているうちに、周りから「売ってほしい」と言われたことがきっかけです。
「趣味でやっていただけなのに売っていいの?」と少し戸惑いましたが、保健所の方に相談したところ、許可をもらえたので仕事としてやってみようかなと。
現在はいろいろなイベントに参加して、お客さんの要望に合ったハーブティーを作ったり、友人のカフェにお菓子を置かせてもらったり、オンラインでの販売もしています。
ハーブソルトの教室も行っています。
お菓子を作るために敷地内に主人と共同の事務所を建てて専用の厨房を作りました。
もともと専業主婦がよかったのに、気持ちがどんどん変わっていって。ハーブに出会ったことで大きく人生が変わりましたね。
【編集部】
周りからの声がきっかけだったんですね。
厨房まで建ててしまうのは本当にすごいです。
都留市で将来こういうことがしたいなどの夢があれば教えてもらえませんか?
【前田さん】
2つあります。
1つ目はお庭を作ることです。お庭にテントを張れるようにして、新鮮なハーブを使ったハーブティーを飲みながらおしゃべりのできる空間を作りたいと思っています。
以前、友達を誘ってお庭で自分たちで摘んだ花で花びら染めをして、シルクが染まるまでの間、ハーブティーを一緒に飲んでいたんです。これがとても楽しくて!
なので、庭づくりに力を入れたいと思っています。
2つ目はハーブのサブスクをやりたいと思っています。去年、カフェの友達と話していて、ハーブをもっと広めたいよねって話があったんですね。
そのために、ハーブのサブスクについてカフェの友達が都留市のビジネスプランコンテストに応募し、お手伝いをしたり、いろいろな人にお話を聞いたりしたんです。今後何らかの形で実現できればと思っています。
【編集部】
素敵な夢ですね。
ハーブについてあまり詳しくないのですが、自分もサブスクに興味があります。実現したら私も体験してみたいです。
最後に、都留に住もうと考えている人に準備した方が良いことを教えてください。
【前田さん】
情報収集ですかね。
実際に都留に来て「どこにスーパーがあるのか」だったり、「徒歩圏内で行けるところはどこなのか」とかを把握するといいですね。
主婦の方であれば、事前にコミュニティを作っておくのもいいかもしれません。
都留市には公園マップがありますので、実際に公園に行って、子育てしている人たちに話しかけると繋がりを持てるのかなと。
また、子育てをしている方は保育園と幼稚園の開放日があるので、行くことをおすすめします。私も引越しをする2、3年前から子育てのことも考えていたので、よく見に行っていました。
【編集部】
前田さん、ありがとうございました。
取材を終えて
前田さんはご主人がきっかけで移住しました。周りに知り合いがいない中、少しずつ繋がりが増えていったことで、都留市に馴染むことができるようになりました。
今ではハーブに出会ったことで都留市や山梨県で「ハーブの人」、「お菓子の人」としてご活躍されています。
取材を通して、前田さんのように人生が変わるものに出会ってみたいなと感じました。
また、今回インタビュアーの私たちのためにハーブティーのおもてなしをいただきました。ハーブのやさしい香りに満ちた空間で、リラックスしながら取材を行えたと感じております。取材のご協力だけでなく、おいしいハーブティーをありがとうございました。
前田さんのハーブティー、クッキーの詳細はこちらをご覧ください。
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