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シリーズ【地方で働く、自分らしく】
長引くコロナウイルスの影響もあり、昨今は首都圏から転出する企業が増えています。
リモートワークが当たり前になる時代のなかで、地方で働く人も以前より増えてきました。
そんななか、先駆けて地方で活躍し、自分らしい生き方を模索してきた先輩たちがいます。
このシリーズでは、地方で働くメリット、自分らしい働き方とはなにかを先輩たちの経験を辿りながら、探っていきます。
【地方起業】女性の起業なら地方がおすすめ!田舎で成功する秘訣とは?
地方起業という言葉をご存知でしょうか?
昨今では、首都圏ではなく、地方での起業が話題になっています。
若者の起業や独立も増えてきました。
この記事では大学卒業後、山梨県でデザイナーとして独立した女性の伊藤さんに、地方起業、地方独立が女性におすすめな理由をうかがいました。
伊藤さんの独立に関するリアルな体験談をお聞きしました。
前回はこちら
【地方起業】20代独立のメリットとは?失敗事例から学ぶ、地方で成功する独立の方法とは?
伊東さんプロフィール
山形県出身。都留文科大学に入学したときに山梨県に移住。卒業後も山梨県に残り、デザイナーとして独立することを決意。
現在は山梨県都留市に在住し、地域事業者のチラシやノベルティの作成、WEBサイトの制作など多岐にわたるデザイン業務を受注している。
都留市
山梨県都留市は、水が綺麗なことで知られる自然豊かなまち。
穏やかな風土が気に入られて、首都圏在住者からの移住人気が高い、のどかな地域です。
地方独立でわかった田舎起業のメリットデメリット
前回は20代で起業するメリットについてうかがいました。今回は地方で独立することのメリットについてうかがいたいと思います。
振り返って自覚する、山梨県で独立したメリットはありますか?
そうですね、まずは「競合が少ないこと」、「費用がかかりにくいこと」、「人とのつながりで仕事がもらえる」つまりは「営業がしやすい側面があること」、「都内の仕事も受注できること」ですね。
それぞれ詳しくうかがっていきたいです。
「競合が少ない」と感じたエピソードは何かありますか?
デザイン事務所が都内に比べて少ないことが、逆にデザイナーにとっては利点だと思います。
自治体にいくつもあるわけでもないですし、それぞれ得意とするジャンルも違っていて、お客さんを取り合うみたいな状態にはなっていないように感じます。
それでは自然と仕事が入ってきやすい環境になっているんですね。
ITに強くない事業者さんからは、近くに事務所があることに価値を感じてもらえることも多いです。
何かあった時にすぐ相談できる距離ってなかなかないですから。
また、山梨県で独立することのメリットとして、パソコンが使えて、Adobeソフトが使えることで、重宝してもらえることもあげられるんじゃないかと思います。
学生時代はまだ勉強しはじめたばかりの頃だったので、デザインの実績があまりありませんでした。
そんななか「パソコンが使えるなら」と依頼してくださった事業者さんがいてくれたことには感謝しかないです。
「費用がかかりにくいこと」もメリットとしてあげてくださっていました。
どんな場面で費用が抑えられると感じますか?
土地代が安いことが一番ありがたいですね。
今私は、住居と事務所を借りているのですが、それぞれの家賃を合わせても、4万円に抑えることができています。
それぞれ別の建物になっているので仕事とプライベートの切り替えができるのも嬉しいです。
山梨県は水道代などの公共料金も安いので、助かりますね。
当然ですが、都内と比べて物価も安いです。
「営業がしやすい側面があること」、「人とのつながりで仕事がもらえる」と話されていました。
人とのつながりを実感したエピソードはありますか?
私は今観光関連の事業所さんとお付き合いしています。
その事業所の社長さんのご紹介で店舗什器、陳列に関連する会社さんからもお仕事をいただいています。
地域では事業所さん同士のつながりが密接です。
一つの事業所さんとお付き合いが生まれれば、業種問わず、いろんな会社さんにご紹介してもらえる機会が生まれるので、人とのつながりも増えますし、仕事の依頼にも繋がります。
経験上、知り合いからの紹介のほうが信頼してもらいやすいと感じる部分もありますね。
最後に地方起業、地方独立のメリットとしてあげてくださった「都内の仕事も受注できること」についても詳細をうかがいたいです。
これは地方のメリットというより、山梨県独自の優位性になります。
山梨県で仕事をしていると、都内と県内の仕事をどちらも受注することができるなと感じています。
山梨県が東京の隣県なこともあり、東京に知り合いがいる取引先の方から都内の仕事を紹介してもらうことも多いんです。
都内で仕事をしようとすると、競合も多いですし、物価が高いので生活費も高くつきます。
でも山梨県なら、費用を抑えながら、山梨県内の仕事と都内の仕事を両方受けられます。
ありがとうございます。また、地方で独立することのデメリットもうかがいたいです。
地方で独立することのデメリットとしては、「情報が入ってきにくいこと」、「仕事仲間を見つけづらいこと」の2点でしょうか。
地方独立、地方起業のデメリットとしてあげてくださった2点の内容も詳細に伺っていきたいと思います。
「情報が入ってきにくい」とはどういうことでしょうか?
地方では、物流や情報の流れが都内に比べて遅いので、最新の情報を得にくいということです。
私で言えば、デザイナーの仕事をしているので、広告業界のトレンドを抑えておきたいところですが、その情報がなかなか得られないことにデメリットを感じています。
例えば、都内で過ごしていれば、電車のつり革広告とか、駅のデジタルサイネージ広告とか、歩いているだけでたくさんの広告を見ることができます。
道すがら眺めた広告物から、どんなデザインが人気なのか、デザインの傾向にどんな変化が生まれてきているのかを分析することもできると思います。
けれど、地方では都内のように最新の広告物に触れることはなかなかできません。
普段の暮らしで、何気なくデザインのトレンドを把握するのは難しいと思います。
とは言え、今はインターネットの時代ですから、自分で調べることができれば情報はいくらでも手に入ります。
そういう意味では「情報が入ってきにくい」というデメリットは今の時代そこまで気にすることでもないのかもしれません。
地方独立、地方起業のデメリットに「仕事仲間を見つけづらい」ことを挙げてくださいましたが、どんな不都合があるのでしょうか?
同じように働くデザイナーがいないので、仕事の情報交換をしづらいところが残念なところです。
地方で独立する個人のクリエイターは少ないので、仕事の悩みを話す相手もなかなか見つけられません。
自分自身との戦いになるので、精神的にも辛いことが多かったですね。
また、私の受注した仕事のなかには、ディレクション業務もあります。
カメラマンやライター、動画クリエイターとチームになっておこなう仕事も過去にありました。
地域ではフリーで動くクリエイターが少ないので、一緒に働いてくれる仲間を見つけるのは大変でしたね。
地方で成功する鉄則とは。地方独立の経験から語る
地方独立で成功するために大切なことはなんでしょうか?
つながりを大事にすることですね。
山梨県で独立して働いていて、人とのつながりで仕事をいただけることも多いので、独立して成功したいなら、人とのつながりを何より大切にしたほうがいいと思います。
人とのつながりを大切にしていることがわかる具体的なエピソードは何かありますか?
例えば、仕事のご依頼でお電話をいただいたときに、マニュアル通りのお返事だけにはしないことなどでしょうか。
電話口で雑談も交えて、お客さんの近況をうかがうことが次の仕事につながることも多いです。
はじめに依頼されたものが、お店の折込チラシの制作だったとします。
近況をうかがううちに、新メニューを開発したという話がでたら「じゃあ今度は新メニューの広告チラシつくってよ」とお願いしてもらえることもあります。
「通販をはじめたいんだ」という話がでて、その流れでウェブサイトの制作を依頼してもらったこともあります。
日常会話が、次の依頼につながる大事なきっかけになるんですね。
もちろん、仕事につながるものばかりではありません。
雑談が雑談のまま終わることもあります。
私はそれでもいいと思います。
お客さんと楽しく会話しながら関わることができたらそのほうが仕事も楽しくなりますよね。
ビジネス会話だけでは精神的に疲れてしまうこともあると思います。
人とのつながりを大切にする姿勢は、楽しく仕事ができる環境を作るためにも必要なことだと思います。
地方起業、地方独立で成功する人の共通点は何かありますか?
私個人の経験から感じたことしか話せないのですが、気遣いができる人が、成功により近づけるのではないかなと思っています。
お客さんを「お客さん」という括りに入れず、人として尊重できる人が気遣いのできる人だと思います。
そういう方が、お客さんから信頼されて、仕事を頼まれるように感じます。
私個人の意見ではありますが、仕事は信頼によって成り立っているものですから、信頼される人が仕事で成功する人だと感じます。
女性に地方起業、地方独立がおすすめな理由
伊東さんのご経験から、地方での独立は女性にとってメリットがあると思いますか?
地方起業や、地方独立は女性にもメリットがあると思います。
例えば女性は結婚、出産、育児によって大きくライフスタイルを変更することになると思います。
独立していれば、子どもを産んでも仕事を続けられると思いますし、育児とのバランスをとった仕事量を自分で調整できます。
地方でのメリットは何かあるでしょうか?
女性に限らずですが、先に話したように、地方、特に山梨県で独立するメリットはたくさんあります。
なかでも女性に嬉しいことがあるとするなら、最近になって、育児と仕事の両立をかなえるために移住している先輩たちが増えていることだと思います。
特に山梨県都留市では育児と仕事を両立させるためにさまざまな取り組みをおこなっているとお聞きしています。
(※宇田川さん取材記事)
独立するならどんな仕事を選ぶのが良いでしょうか?
私はデザイナーしか経験していないので、業種でおすすめできるものはあまりないです。
ただ、独立するなら、好きなこと、続けられることを仕事にするのがいいと思います。
当たり前ですが、一人で仕事をするので、指導してくれる人は誰もいません。
仕事のクオリティが低かったとしてもアドバイスをくれる人も、指摘してくれる人もいません。
自分に甘いままだとお客さんからの信頼を失って、仕事が続けられなくなります。
だからこそ、自分が極めたいと思えること、好きだから続けられると思えることを仕事にするのがいいと思います。
独立するなら、地方がおすすめな理由がわかりました。ありがとうございます。
次回が最終回になります。どうぞよろしくお願いいたします。
次回第3回目の記事は伊東さんインタビュー最終回。
「【地方起業】未経験からデザイナーになるには?地方で独立がおすすめ。求められるスキルも解説」。
未経験からデザイナーになるなら、地方起業、地方独立がおすすめな理由を伊東さんのご経験から語ってもらいました。
【地方起業】未経験からデザイナーになるには?地方で独立がおすすめ。求められるスキルも解説
ぜひこちらもお読みください!
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