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2024年11月、上谷交流センターでは初となる文化祭が開催されました。当日は8種類の演目が行われ、大変賑やかな1日となったそうです。その中の演目「盆栽のお話(草木の育て方)」の村上さんに、今回はインタビューさせていただきました。
盆栽との出会い
村上さんが盆栽に興味を持ち始めたのは29歳の頃。きっかけは自宅の庭にあったサツキだったそう。
今でこそ若い世代の間でも人気が高まっている盆栽ですが、当時は年配者や金銭的に余裕のある人たちの趣味として捉えられていたのではないでしょうか。
その当時の村上さんは経済的理由から、購入ではなく繁殖による育成を選択。
もともと幼少期から植物に興味があったことや育成経験があったことが基礎知識となり、そこから雑誌や書籍で本格的に学習を開始したそうです。
当時の状況が『年月をかけて育てることを重視する』今の村上さんの盆栽への価値観、そして愛情へと繋がっているのですね。
盆栽の技術と哲学
自然美と人工美が織りなす小さな宇宙と称賛される盆栽。1990年代頃からは海外で注目を集め、【BONSAI】が世界の共通語となったそうです。
最も高価な盆栽として有名なのが、2011年に高松市で行われた『アジア太平洋盆栽水石高松大会』の時に出店されていたもので、1.3億円だったとか。
世の中には樹齢800年のものもあるそうです。6世代が400年近くをかけて忍耐強く保ち続けた盆栽です。その盆栽の価値は、古さだけではなく、1945年に原爆が投下された広島にあった樹であるということでした。
ん〜少し調べただけでも盆栽とは大変興味深い世界であります。
村上さんはそんな盆栽の「根の発達」と「古さ」を特に重視しているようです。
秋から冬の展示を見据えた計画的な育成をする中で、新芽よりも根に近い部分に力を注ぐのが村上さん流です。
盆栽が他の美術品や調度品と明らかに異なる点は、そこに確実に生命が宿っているということ。日々変わりゆく姿、そこに四季を感じ、生命を感じる。
盆栽は流れゆく時と共に変化と不変、自然と人が織りなす美しさを楽しむものなのです。
こうして記事を書き上げている間も、村上さんが目の前にある樹と日々対話して時の流れを一緒に楽しむ姿が目に浮かんできます。
都留市への移住と盆栽活動
村上さんは現在移住して3年目。都留市の自然環境の良さと城下町としての住みやすさを大変評価されている村上さんですが、都留へは定年退職後の変化のない生活からの脱却を求めて移住を決意。
移住当初は、昔いくつもあった盆栽コミュニティが無くなってしまっていたようです。
しかし最近は研究会なども発足し、村上さん自身も展示活動に参加。研究会には若い世代の参加者も多く、今は自身の作品の継承を望まれているとのことです。
都留市での様々な人たちとの出会いによって、移住前の「よそ者扱い」への懸念も杞憂に終わったとか。地域住民の受け入れ態度には感銘を受けたほどだそうです。
都留市に移住して1からのスタートを盆栽とともに精力的に活動をされている様子を伺っていると、『村上さんと盆栽』は切っても切れないご縁で結ばれているように感じます。
上谷交流センターとの出会い
移住して間もなく盆栽コミュニティが存在していないことを知った村上さん。市役所から上谷交流センターを紹介されたことで、いよいよ都留市での盆栽ライフがスタートしました。
上谷交流センターは地域交流だけでなく、移住定住を窓口として外へと大きく開けています。
上谷交流センター館長の岡部さんが、移住者と市民との持続的な交流の発展に向けて利用できる場所にするため、市内の様々な団体が利用することができる「貸館」としての側面を確立されました。
そんな上谷交流センターだからこそ移住者の村上さんにとって都留市の居心地の良さを感じられたのではないでしょうか。
現在村上さんは、上谷交流センターで盆栽展示場所としての活用だけに留まらず、地域交流の拠点としてご活躍されています。
終わりに
インタビューの終始、村上さんからは盆栽への愛情以上のものを、そして上谷交流センターへの感謝の想いが伝わってきました。
そしてさらに素敵だなと思ったのは、村上さんの奥様も好きなことを通して上谷交流センターを地域交流の拠点としてご夫妻でご活躍されているそうです。
村上さんにとって「上谷交流センター」は移住生活を支えるだけでなく、変化のなかった生活に潤いをもたらし、日々に活力を与えてくれる大切な場所になっているようです。
私も移住者の一人として、そんな場所があることを大変心強く感じます。一人ではきっと右も左もわからないことの辛さしか感じられない。でも寄り添える場所があるだけで、わからないことさえ楽しめる自分とも出会えるのではないでしょうか。
そんな村上さんは今後の展望として、都留市や上谷交流センターへの恩返しの意向を聞かせてくださいました。またきっと近い将来別記事で村上さんを紹介することになるであろうと予感したなかむ〜でありました。
拙い文章、最後までお読みいただきありがとうございました。
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