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2021.08.10
あなたの感じている移住へのハードルをちょっとだけ下げるワークショップ 【イベントレポート】みんなで語ろう!移住へのあと一歩
2021年8月7日、山梨県都留市にて生涯活躍のまち事業を官民連携で推進するまちづくり法人「まちのtoolbox」主催のオンラインイベント「みんなで語ろう!移住へのあと一歩 〜あなたの感じている移住へのハードルをちょっとだけ下げるワークショップ〜※」が開催されました。
その際のゲスト3名の方のコメントをまとめました。
※都合により「ワークショップ」から「ゲストとの座談会」に変更になりました。
【ゲスト】
大沢 由花(おおさわ ゆか)さん
神奈川県横浜市より都留市へ移住。「移住者の塊」である集合住宅、 しかもサービス付高齢者住宅に最年少の居住者として身を置くことから自身を含めた「移住者+高齢者」をウォッチングする日々を送る。都留市の高齢者のためのサービスを活用し、 イベントの企画なども行う。 都留市移住後に始めたボーリングがきっかけとなり、地域の方々との交流を楽しむ。
大枝 詩織(おおえだ しおり)さん
東京都出身。大学卒業後、照明器具専業メーカーへ就職、東北や北関東などで5年間照明プランナーとして従事。BtoCの仕事に携わってみたいという思いから退職。2年間ルート営業を経て都留市地域おこし協力隊として2021年7月から活動。
矢野 あずみ(やの あずみ)さん
2007年、自宅を建築するタイミングで環境を求めて東京都より都留市へ夫婦で移住。2児の母。 都留のまちなか、築80年の古民家で「オープンアトリエAtoZ」を主宰。住空間、身体、心…人それぞれの心地よさの探究をテーマに場を開いている。
【ファシリテーター】
本田 久仁子 さん
C-table株式会社 ワークショップデザイナー。2021年より東京都稲城市と山梨県都留市の二拠点生活を開始。
イベントレポート
はじめに
本田 久仁子さん(ファシリテーター)
本イベントでは、働き方や暮らし方が多様化する昨今、都留市に実際に移住して自分らしく生活しているゲストの方々をお呼びして、お話を伺っていきたいと思う。
1 移住をしようと思ったきっかけ
大沢さん
子どもが結婚して、家を出ていった。また、夫が定年に近かったので、その後どうしようかと思った。もともと移住という意識はなかったが、海外旅行に頻繁に行っていたこともあり、海外移住の説明会などは行っていた。それに参加している中で、はじめはヨーロッパやアジアが対象のものに参加していたが、東京に移住するという考え方も知り、移住に対してもっと気軽に考えても良いのかという気持ちになった。考えをやわらかくするというのが準備にあたったのかと思う
大枝さん
大学から1人暮らしをしていて、実家は東京だが、東京で働いたり、住むというイメージが自分の中でなく、地方の自分の好きなところで暮らしていきたいというのがあった。それまでは前職の転勤の関係で茨城県にいた。良いところだったがずっと住むのかと考えた時に、違うところを見てみたいと思っていた。姉から高知の四万十市の地域おこし協力隊を探していると声をかけられた。ただ、東京から1000キロぐらい離れていて、引っ越し代などもかかる。そこまでの費用を出してまでいくかというのに迷って、結局お断りした。しかし、このことがきっかけで地域おこし協力隊を探してみようと思った。その結果、都留市の地域おこし協力隊に出会って、移住することになった。
矢野さん
2007年に東京から都留市に夫婦で移住した。以前は東京に住んでいて、マンション暮らしだった。そろそろ家を建てようかと考えた時に、自身が建築士なので、自身で設計して建てるつもりで、どこの土地で家を建てようかと探している中で、移住になった。
2 都留市に至った理由
大沢さん
夏の暑い日に新聞に有楽町で移住の話をするよという記事を見つけて、参加した。いろいろな地域の紹介があった、にぎわっているところもあったが、山梨県は誰もいなかった。そこで山梨県のスタッフの人にちょっと聞いてくださいと言われて、話を聞くことになった。はじめは甲府の話だったが、都留市の話も聞く中で、都留市にはお試し居住を無料でできるということを教えてもらい、飲み仲間4人で泊まろうということになった。そして実際に宿泊してみて、町の佇まいがとても気に入り、何気なく立ち寄った呑みやさんのお酒とまぐろがとてもおいしく、そこに集う常連客の様子から、都留の方々の日常の雰囲気を垣間見ることができ、ここだという気持ちになった。
大枝さん
家族で暮らしていた杉並区が山梨県に保養所を持っていた。そのため、家族で毎年山梨に旅行に来ていたので馴染みはあったが、住もうとまでは考えていなかった。
地域おこし協力隊は、他の地域も募集をかけているので、見てはいた。そういった募集を見れば見るほど自治体が地域おこしに対して力を注いでいるか、何を望んでいるかがホームページなどでわかってくる。都留市の地域おこし協力隊に対して前向きな印象があったので、都留市に応募した。都留市しか面接をしていない。
矢野さん
もともと東京の多摩地区に住んでいたが、夫の職場が八王子にある。どこに家を建てようかと考えている中では、水が流れているまち、例えば山口県萩市の水路に鯉が泳いでいるようなイメージが良いなと思っていた。ただ、夫が勤務先を変えないという決断をしたので、通勤圏内で環境の良いところという形で考えた。
車で旅に出るのが好きで旅行に行っていたが、東京に帰る時にはいつも中央道の小仏トンネルの渋滞に巻き込まれる。そこで、そこよりも先に住めば渋滞がないねという話になり、大月までで考えた。ただ、大月には良い土地が見つからなかったので、大月に駐車場を借りてという形でも通勤は可能ということだったので、都留市になった。
夫は今も東京に1時間40分かけて通勤しているが、電車は必ず座れるし、夜にエアコンがなくて寝られるというのは回復力が違うというのは言っている。
3 移住のハードル
大沢さん
夫の定年まで2年あったが、退職金があまり変わらないということで、早期退職をして移住しようと話をしていた。しかし、夫の気が変わって、最後まで勤め上げたいということになった。自分の中では移住をしようと決めていたが、世間体などは気になった。
二重生活なので、経済的には厳しいが、自由の代償と思うと、この上なく楽しい。
二重生活をする際に、生活費などについてざっと計算したら2年はいけると思った。それでとりあえず行ってみようと思った。2年が経ったので、また考える時期には来ている。
移住の説明会に参加していた時からの友人と一緒に都留市に来ているので、1人でぽつんと来るというイメージではなかった。移住後も寮のようにわいわいやっていた。しかし、実は最近その人たちが退去した。そのため違う世界に置かれたので少し考えている。
大枝さん
いろいろなところを転々として来た経験から、地域によって金銭的な部分が違うと感じている。たとえば、茨城県は都市ガスが整備されていて、駐車場が無料。一方、都留市は都市ガスではなく、家賃も少し高いなということはあらかじめ把握していた。
また、どの地域も良い人だが、出会った時からの雰囲気というのは地域によって違うと思う。その点では、地域おこし協力隊の面接でも歓迎してもらえる雰囲気を感じていた。また、市役所の人たちも歓迎してくれているので、ほっとしたというのがある。
矢野さん
家を建てることに集中していたので、ハードルはあまり感じなかった。建物の建築中に都留市にアパートを借りたので、徐々に周りとの付き合い始まる中で、外からの人を受け入れる土壌がある土地だと感じていた。また、選んだ土地が街中の分譲地で、しかも、自分以外は都留市内での移動の人たちだったので、まちのことを知っていながら新しいコミュニティを築こうという意識があり、スムーズな付き合いができた。移住してすぐに地域のお祭り当番があり、それに積極的に参加することで自然と顔を覚えてもらえて住みやすくなった。と同時に、関係が密になることも体感できたので、適度な距離感を見つける必要があるとも気づけた。
不安とまではいかないかもしれないが、市立病院でお産ができなくなるというニュースを聞いた時に、置かれている環境のことを知っておかないといけないなと感じた。ただ、子どもが生まれるまでは自分の暮らしたいように暮らしていた感じで、子どもが生まれてから子どもに必要な情報を仕入れていくというような形になっていった。
4 都留市の環境(移住前のイメージとのギャップは?)
大枝さん
湧水が有名ということで、こんなにというぐらい水のせせらぎが聞こえて、自然に近いと感じている。また、富士山が見えるというのも魅力の一つ。都留市でも富士山が見えないところもあるが、家から富士山が見たいと思って、そこを探した。毎朝見られるのは贅沢だなと思う。
矢野さん
何事も受け入れるスタンスなので、ギャップはあまりない。自分が心地悪さを感じたら移動しようと考えているが、なんとかなるなと感じている。実家の関係で神奈川などに行くこともあるので、あまり都会と離れたという感覚はあまりない。
地域の誰もがプレイヤーになっていくと良いなと思っていて、AtoZという活動をしている。
地元の人が何かをしようと思うときに、地域の目などのハードルがあると感じている。そのようなハードルを解きほぐして、みんなで形にしていくことをサポートしている。
移住者がというよりは、もともと住んでいる人たちの熱さやエネルギーが一緒に循環していくことが成功だと考えている。どうしたらもともと住んでいた人が移住者が勝手にやっているではなく、移住者と一緒に進めているという形でできるかというのを考えている。これまでの活動を継続してきた中で、少しずつ動きが出てきていると感じている。
大沢さん
今はインターネットを通して世界中のものが手に入る。ネット上で見るとないが、歩いていると見つかる地元のお店を楽しんでいる。移住前の地域はコロナの発症者がたくさんいるので、都留市に来て良かったと感じている。
大枝さん
思っていたよりも買い物ができる場所がないので、不便を感じている。甲府にしかショッピングモールはない。時間としては1時間ぐらいで茨城の時も普通に運転していた距離だが、山梨は山道を越えていくので同じ運転時間でも大変。まだ地元のお店を知らないというのもあるかもしれないが、たとえば、小物が欲しいと思ったときに1時間以上かけていかないといけない。甲府にはイオンモールも映画館もあるが、1時間かけていくのであれば、東京に出るのと変わらないという側面もある。
また、山梨県は都市銀行がないことに驚いた。三菱UFJ銀行を使っていたが、山梨県内には1店舗もないのが今の一番の悩み。山梨県の銀行をメインにするしかないなと思っている。
矢野さん
大雪が降ったときに、陸の孤島になった。物流も止まって、いろいろ考えないといけないと思った。その後除雪も早く行われるようになったが、危機管理が必要だと思った。人脈的な部分も必要だと感じた。
5 移住を他の人に勧めるとしたらどういう点か
大沢さん
動けば得ることがある。考えたり、調べたりできることは限られる。今まで想像もできなかったことが起きているのが世の中なので、ある程度準備をしたら、原始的な五感にゆだねることが時には必要かなと思う。
矢野さん
移住する、移ることに必要性はないと考えている。フィット感があるライフスタイルを作れれば良い。そして、そのライフスタイルは必ずしも移住をしなくては得られないものではない。自分の暮らしと合っているか、どうしたら自分に合う暮らしが手に入るかという結果が移住になる。
自身は神奈川で富士山が良く見える環境に高校生まではいた。一時期、都庁の近くに住こともあったが、その後は自然を求めて西の方に来ている。自分の求めるものを探して今に至っている形になる。
このような視点の方が良いのではないか。損得勘定よりも感覚重視で人生をクリエイトしていくと良いかと思う。
大枝さん
自分らしく生きたいという気持ちから移住につながっている。就職した先だからそこに住むではなく、自分で住む場所を決めたい。環境によって住む場所が決まりがちだが、移住は自分ですべてを決めていかなくてはいけない。その分プレッシャーもあるが、自分の人生を自分らしく、自分のしたいようにできるというのが、強くある。そういうことを考えている人には移住はプラスになる。人によって向き不向きはあると思うが、そう考えると移住に抵抗はないと思う。
大沢さん
移住前に理想を持っていると、現実と違った時に埋め合わせなくてはいけない。今地域にあるもので判断してしまうと、それがある他の地域に目が向いてしまうのではないかと思う。自分で見つけていくということも大切。
中には、都留市に不満があるわけではないが、もっと他を知りたいということで他の地域に行く人もいる。いろいろなところに行ってみるというのも選択肢として自由にあるのかと思う。
矢野さん
神奈川に住んでいる父が70歳を過ぎた時に都留に呼ぼうかと思った。積極的な人だが、70歳を過ぎて今持っているコミュニティを新しくするかというと、なかなかそうはならない。ある程度の年齢になると、新たな環境を開拓できるエネルギーを注げるか、またその自信があるかというのが必要になってくると思う。
ライフスタイルのフィット感は年を経るごとに変わっていく。その地域にない場合、ある地域を探すというのもあるが、自分で作っていくという選択肢もあるかと思う。あったら良いなを作っていくことができれば、他に移動しなくても済むのではないか、そういう取り組みから新しい関係もできているのではないかと思う。
大枝さん
職場であるまちのtoolboxでは大学生のアルバイトの人、大学卒業後フリーランスとして働いている人などがいるが、みんな都留市が出身ではない。これまでいろいろなところに住んできたが、自分に近い人と出会える場が少ないと感じていたが、都留市では同じような環境の人と出会うことができている。現状では都留市出身の人よりも他の県からの人と接することが多いが、それはそれで刺激を受けることができている。
大沢さん
移住者同士であれば思考のプロセスが似ているので理解し合えるが、地元の人だと思いが及ばないということに何回かぶつかったことがある。たとえば、イベントを企画した時、地域の人を招こうと、声をかけると行くよと言ってくれる。しかし、当日にドタキャンをされる。その理由を聞いてみると、気後れしたからのようなことを言われる。こういった気持ちの差をどうしたら埋めることができるのかを考えなくてはいけない。
矢野さん
わかりあえている人たちだけでイベントを主催してではなく、地元の人が主催側に入ってという形にしていくと強みになってくると思う。地元の人がやりたいということを一緒にやっていくと、実際に実施してみた時に見える景色が全く異なるという経験がある。
大沢さん
2年暮らしてそういうことに気づき始めてきた。ただ、まだまだノウハウ的に難しいなと感じている部分もある。
6 都留以外に移住する可能性は?
大沢さん
いろいろ行ってみてというのもありだとは思う。
矢野さん
大いにあると思う。定住という感覚はない。東京でも合わないと思ったらすぐに物件を変えていた。今の時点ではそういった発想はない。
大枝さん
今の生活に不満を感じているわけではないが、可能性としてはあると思う。
スマホで気軽に!
都留の気になる情報を
直接知りたい方へ
LINEで友だちになる冊子でじっくり!
都留の環境・文化・移住情報を
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