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「お金を稼ぐことだけが仕事の目的ではないし、血縁だけが家族のあり方ではないと思うんです。」
自然との調和を大切にしながら愛犬と暮らす賀川さんのご自宅にて、暖炉の温もりとともに素敵なお話が始まりました。
今回インタビューさせてもらうのは、山梨県の都留市(つるし)にて移住生活を送っている賀川さん。
川を渡り自然豊かな山道を進むと、8年間かけてコツコツ作りあげたご自宅のログハウスがあります。
本記事では移住後の働き方や、実際に暮らしていく中で大切にされている価値観などについてご紹介します。
【編集部】
よろしくお願いします。
2地域居住の中で自然溢れる都留が気に入り、2005年に東京を離れて都留市に移り住んだと聞きました。賀川さんのように、価値観を大事にしながら愛犬を含めた家族と新たな暮らしをしたいという人も多くいると思います。
そのような中で気になるのはやはり「仕事面」なのですが、現在の仕事について具体的にどのようなことをされているのか教えていただけますか。
【賀川さん】
「そうですね、”犬と自然のある暮らし”を求め、縁あって出会った都留市へ週末に通い始めたのが移住のきっかけでした。」
「メインの収入源としては、東京からの仕事をフリーランスとして請け負っています。その他にも生協(パルシステム山梨)さんの理事としても活動しています。」
「本業としての生計を田舎で立てるとなると、ハードルは高く感じるかもしれません。しかしパートのような働き方であれば意外と仕事はあって、実際には働き手を求めている現場も多い印象がありますね。」
ご自身の理想としている生活スタイルを軸として、仕事を柔軟に選ばれていることが賀川さんの丁寧な暮らしの土台なのだと思いました。
確かに今は専業主婦の方も減ってきているためか、昼間に部分的に働ける人が不足しているようですね。
そういった意味では移住を検討している人も、新たに働ける場所があるとも捉えられると思うのですが、いま行われている理事の仕事以外にも何か具体的な仕事先があれば教えてください。
「求人サイトには載っていなくても、自分たちで仕事を見つけたり作ったりして生計を立てている人は周りにも結構いますね。」
「例えば農業を始めた人もいれば、自宅のキッチンを改装してお弁当販売を行ったり、家事代行の出張サービスをされている移住者の仲間もいます。」
「先ほど話したパルシステム山梨さんの中でも、フルタイムで働いているため夕ご飯の準備などが大変なご家族と、時間に余裕があって家事のスキルを持つパートタイムのような働き方を希望する人のマッチングなどがされていたりもするんです。」
それぞれの得意なことや困っていることをマッチングさせる仕組みが、実際に都留にあると知らなかったので驚きました。
稼ぎの金額だけを考えると選択肢から外してしまう仕事でも、掛け合わせたり自分で工夫をして広げていくことができれば、さらに違う価値を生めるのだと実感した次第です。
言われた仕事を黙々とこなすだけでなく、主体的になって自身がしたいことを求めていく姿勢が、生きていく上での大切にしたい価値観を見つける手がかりにもなっているのかもしれませんね。
「まさにその通りだと感じていて、田舎での暮らしを進めていく上ではそれまで培ってきた価値観を変えていく必要がある場面も多いと思います。」
「収入も十分にもらいながら社会保障も充実させるという仕事があればもちろん良いのですが、選択肢はそれだけではないと思うんです。自分のスキルに合わせていくつかの仕事を掛け合わせたり、部分的に担うことだってできます。」
「そのようにして仕事と生活のバランスを自身で調整しながら、働く以外の面でも本当にやりたいことを実践する時間を取るのも大事なことではないでしょうか。」
そうですよね。
移住をされる方も、現状の生活を変えたかったり新しいことに挑戦したかったりと、何かしらの希望を抱いているのかなと。
少し話は変わるのですが、賀川さんが都留に移住をして感じた大変だったことと良かったことがあれば、教えていただきたいです。
「大変だったこととしてたまに聞くのは、趣味の会などに入ったときに最初はうまく馴染めず悩むパターンです。でも私はあまりそのような経験は無いですし、都留は他の田舎に比べて寛容な場所だと思います。もし悩むことがあったとしても、1つの場所に固執せずに様々なコミュニティに出向くことで、自分に合った居場所が見つかるかもしれません。」
「良かったこととしては、新しい人あるいは新しい自分との出会える機会が多くあることですね。」
「私の場合は、仕事を通じて現金収入以外にも地域住民とのつながる接点ができました。せっかくこの地へ来たのだから、人との交流やつながりも楽しみたいなと思います。」
新しい人との出会いはイメージが沸いていたのですが、新しい自分自身との出会いもあるというお話が特に新鮮でした。
意外と気が付けていなかった自分の趣味だけでなく、大切にしたい人生の価値観を見つけるきっかけを見つけることができたら、本当の意味での幸せに近づける気がしました。
既に多くのことにチャレンジし実践されてきた賀川さんですが、今後やりたいことなどはありますか。
「何事にも怖がらず、色々な仕事にチャレンジしてみることが重要だと思います。そのような過程で自分の新しい才能を見つけたり、新しい出会いを見つけられたと実感しているからです。」
「今後やってみたいことの一つは、おばあさんのシェアハウスです。血のつながりがない人でも、気の合う人同士で助け合いながら家族のように暮らすことができないかなと。この先は、個々で暮らすというよりも得意なことを生かしあったり、固定費を下げるために家や生活をシェアする時代がくると思います。」
「その他にも、色々な働き方の提案を自分自身の生活をもって体現できたらと考えています。」
賀川さんの今後の展望を聞いていたら、なんだかこちらまでワクワクしてきました。おばあさんのシェアハウスもユニークでありながらも、これからの時代の課題にしっかりとマッチした素敵なアイディアだと思います。
貴重なお話をありがとうございました。
それでは最後になりますが、移住を検討している人へメッセージをお願いします。
「私の個人的な意見になってはしまいますが、移住してきた人ほど地域の色々なところに出向いたり、交流を深めた方が良いと思います。」
「いくら立地が良くても、実際に住んでみての人との関わりも含めて”幸せ”を日常の生活で感じないと、移住生活は長く続かないと考えているからです。」
「住むことを実際に体験しながら、併せてご自身にとっての幸せや人生の価値観について改めて考えてみてくださいね。」
取材を終えて
移住のきっかけは「犬と自然との暮らし」だった賀川さん。
実際に住んでからは、人との関わりをお金に変えられない価値として常に大切にされていたのであろうと、取材での言葉を通じて感じました。
人生の幸せや現状の働き方に悩んだときは、賀川さんの素敵な笑顔とお話をシェアしてもらいに、自然豊かなこのログハウスへ帰ってきたいです。
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